40代・50代の未経験からトラックドライバーになれる?何歳まで働けるかと、始める前に確かめたいこと

「40代、50代から未経験でトラックドライバーを始めるのは、遅いのでは」と迷っている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、年齢だけを理由にあきらめる必要はありません。国のルールでは、会社が募集や採用で年齢を制限することは、原則として禁止されています。また、トラックを運転できる年齢に、法律上の上限はありません。

ただし、続けやすさは、年齢よりも「どんな車で、どんな働き方をするか」で大きく変わります。この記事では、年齢に関する国のルールと、何歳まで働けるかの目安、入社後に会社が行う指導、応募前に確かめたいことを、公的な資料をもとにまとめました。

目次

まずはここだけ!この記事のポイント

  • 募集・採用で年齢を制限することは、法律で原則禁止です。40代・50代という理由だけで応募できない、ということは原則ありません。
  • 「何歳まで」に法律上の上限はありません。目安になるのは、会社の定年・継続雇用と、免許の更新制度です。
  • 未経験で入社すると、会社は座学など15時間以上、実技20時間以上の指導を行うことが、国の指針で決まっています。
  • まずは自分の免許証で運転できる車の大きさを確かめ、応募先に研修や担当する車を聞いてみましょう。

40代・50代未経験でも応募できる?年齢に関する国のルール

募集・採用で年齢を制限することは、原則禁止

厚生労働省によると、労働施策総合推進法は、会社が労働者を募集・採用するときに、年齢を理由とした制限を設けることを禁止しています。2007年の法改正で義務になりました。

求人票に「年齢不問」と書いてあっても、年齢を理由に応募を断ったり、面接で年齢によって選んだりすることは、法律の趣旨に反するとされています。

ただし、例外もある

例外として、年齢の上限を付けた募集が認められる場合もあります。たとえば、次のような場合です。

  • 定年の年齢を上限にして、期間の定めのない雇用(正社員など)で募集する場合
  • 長く勤めてキャリアを積んでもらうために、若い人を期間の定めのない雇用で募集する場合

ハローワークでは、年齢の条件を付けて求人を出す場合、どの例外にあたるかを選ぶことになっています。年齢の条件がある求人を見たら、その理由も確かめてみてください。

トラックドライバーは何歳まで働ける?

法律で決まった「上限年齢」はない

トラックを運転できる年齢に、法律上の上限はありません。運転免許を持ち、更新できていれば運転できます。実際に何歳まで働けるかは、主に次の3つで決まります。

決まるもの内容
会社の定年と継続雇用会社は、65歳まで働ける仕組み(定年の廃止・65歳までの定年引上げ・希望者全員の継続雇用のいずれか)を用意する義務がある。70歳まで働ける仕組みは努力義務
免許の更新70歳以上は更新時に高齢者講習、75歳以上は認知機能検査などがある
会社が行う診断65歳以上の運転者には、会社が適齢診断を受けさせる

65歳まで・70歳までの雇用のしくみ

厚生労働省によると、会社は、65歳までの雇用を確保するために、次のどれかを行う義務があります。

  • 定年制をなくす
  • 定年を65歳まで引き上げる
  • 希望者全員を65歳まで継続雇用する

2025年4月からは、継続雇用の対象を一部の人に限る経過措置が終わり、希望者全員が対象になりました。なお、定年を65歳にすること自体が義務になったわけではありません。

さらに、70歳まで働ける機会をつくることは、2021年4月から会社の努力義務になっています。

65歳以上は「適齢診断」を受ける

国土交通省の指針では、運送会社は、65歳以上の運転者に「適齢診断」を受けさせることになっています。65歳になってから1年以内に1回、その後は3年以内ごとに1回です。65歳以上で新しく雇われた場合は、運転者として選ばれた日から1年以内に受けます。

適齢診断は、自動車事故対策機構(NASVA)などが行う診断です。年齢による体の変化が運転にどう影響するかを知り、それに合った運転のしかたについて、助言を受けます。運転できるかどうかを決める試験ではありません。

未経験でも大丈夫?入社後に会社が行う指導

座学など15時間以上・実技20時間以上の指導が決まっている

国土交通省の指針では、運送会社は、新しく雇った運転者(初任運転者)に、特別な指導を行うことになっています。

指導の内容時間
法令で守るべきことや、安全な運行に必要な運転の知識など。日常点検、車の高さ・死角・内輪差・止まるまでの距離、荷物の積み方・固定のしかたは、実際の車を使って教える15時間以上
実際に運転し、同乗した指導者から、道路や交通の状況に合った安全な運転方法を教わる20時間以上

この指導は、原則として、その会社で初めて乗務する前に行います。ただし、乗務する前の3年間に、ほかの運送会社で運転者として選ばれていたことがある人は、この初任運転者には含まれません。

初任診断で、自分の運転のくせを知る

あわせて、会社は、新しく雇った運転者に「初任診断」を受けさせます。NASVAの初任診断では、診断結果をもとに、カウンセラーが安全運転について指導・助言をします。所要時間は約1時間40分(オンラインで受けた場合)です。

初任診断も、合否を決めるものではありません。自分の運転の特徴を知って、安全に乗務を始めるためのものです。

事故歴は、運転記録証明書などで確認される

国土交通省の指針では、会社は、新しく雇った運転者について、自動車安全運転センターが発行する運転記録証明書などで、これまでの事故歴を確かめることになっています。

これまでの運転で事故や違反が少ないことは、長く運転してきた40代・50代にとって、アピールできる点になります。

40代・50代がまず確かめたいこと

自分の免許で運転できる車の大きさ

40代・50代の方は、いつ普通免許を取ったかで、運転できる車の大きさが違います。

普通免許を取った時期今の扱い運転できる車の目安
2007年6月1日以前中型(8t)限定車両総重量8t未満、最大積載量5t未満
2007年6月2日〜2017年3月11日準中型(5t)限定車両総重量5t未満、最大積載量3t未満
2017年3月12日以降普通車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満

免許証の「免許の条件等」の欄で、限定の内容を確認できます。実際にその車を運転できるかは、車検証の車両総重量・最大積載量・乗車定員と照らし合わせて判断してください。

詳しくは3tトラックの免許の記事にまとめています。

体力と生活リズム

トラックドライバーの仕事は、運転だけでなく、荷物の積み下ろし(荷役)を伴うことがあります。また、出発時間が日によって変わることもあります。体への負担は、年齢だけでなく、荷役の量や運行の形でも変わります。

国土交通省は、運転者の健康管理マニュアルや、睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策マニュアルなどを公開しています。健康診断の結果も含めて、自分の体調と相談しながら、無理のない働き方を選びましょう。

働き方ごとの向き不向きは、トラックドライバーに向いてる人の記事で整理しています。

応募前に聞いておくと安心な質問リスト

始める前のサポートについて

  • 入社後の指導(座学・同乗での実技)は、どのくらいの期間、どんな形で行いますか。
  • 最初に担当するのは、何トンの車ですか。自分の免許で運転できますか。
  • AT車はありますか。

働き方について

  • 日帰りが中心ですか。泊まりの運行はありますか。
  • 荷物の積み下ろしはありますか。手積みですか、フォークリフトやパレットですか。
  • 出発時間と帰着時間の目安を教えてください。

長く働くことについて

  • 定年は何歳ですか。定年後の継続雇用はありますか。
  • 40代・50代で入社した人はいますか。

よくある質問

50代からでも、中型・大型の免許は取れますか?

取れます。中型免許・大型免許の受験資格は、年齢の下限(中型は20歳以上、大型は21歳以上)と、普通免許などを持っていた期間で決まっていて、年齢の上限はありません。まずは今の免許で運転できる車から始めて、必要に応じて取ることを考えるとよいでしょう。

65歳を過ぎてから入社することはできますか?

国の指針には、65歳以上の人を新しく運転者として雇った場合の決まり(1年以内に適齢診断を受ける)もあり、65歳以上での入社を前提にした仕組みがあります。ただし、採用するかどうかや定年の扱いは会社ごとに違うので、応募先に確認してください。

30代や、ブランクがある場合も同じですか?

年齢制限の原則や、入社後に会社が行う指導は、30代でも同じです。ブランクがある場合も、乗務する前の3年間にほかの運送会社で運転者として選ばれていなければ、初任運転者として指導を受けます。

トーモーロジスティックでは、ドライバーを募集中です

トーモーロジスティック(群馬県伊勢崎市)は、公式サイトでドライバー(正社員)を募集しています。確認日(2026年10月24日)時点の公開情報は次のとおりです。

  • 募集職種:ドライバー(正社員)。車両は2t(新免許対応車両あり)、3t・3.5t、大型。3t・3.5tのエリアは関東一円
  • 未経験者OK、ブランクOK。必須の経験・知識・技能、学歴は不問。免許は普通・準中型・大型のいずれか
  • 募集要項に年齢の条件は書かれていません
  • 勤務時間:運行スケジュールによる。休日:日・その他
  • 給与:月給27万〜40万円。諸手当・昇給・賞与あり、試用期間あり
  • 社会保険完備、マイカー通勤可、制服貸与
  • 年2回の定期健康診断を実施し、受診状況の管理とアフターフォローを行っています

研修の内容、担当する車、定年や継続雇用など、上記に載っていない点は、問い合わせのときに確認してください。

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まとめ:年齢より「どの車で、どう働くか」で考えよう

  • 募集・採用で年齢を制限することは原則禁止。40代・50代という理由だけであきらめなくてよい
  • 何歳まで働けるかに法律上の上限はない。会社の定年・継続雇用、免許の更新、65歳以上の適齢診断が目安になる
  • 未経験で入社すると、会社が座学など15時間以上・実技20時間以上の指導を行う
  • まずは免許証で運転できる車の大きさを確かめ、応募先に研修や担当車両を聞いてみる

出典一覧(確認日:2026年10月24日)

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