トラックドライバーに向いてる人ってどんな人?性格より「働き方との相性」で考えてみよう

トラックドライバーに向いているかどうかは、「明るい」「真面目」といった性格だけでは決まりません。大事なのは、日帰りか泊まりか、車の大きさ、荷物の積み下ろし、勤務時間といった「働き方」が、自分の暮らしに合うかどうかです。

どんな働き方でも、安全運転とルールを守ること、時間を意識した段取り、日々の体調管理は欠かせません。そのうえで、働き方との相性が、続けやすさを左右します。

「トラックの運転手はきつい」という声には、公的な資料での裏づけもあります。厚生労働省によると、トラックドライバーの年間労働時間は、全産業の平均より2割ほど長いとされています。

一方で、仕事の中身は会社や運行の形で大きく変わります。この記事では、「きつい」と言われる理由を数字で確認したうえで、働き方ごとの相性の見方と、5分でできるチェック、応募前に会社へ聞いておきたいことをまとめました。未経験の方、ブランクのある方、異業種から転職を考えている方も、気軽に読み進めてください。

目次

まずはここだけ!この記事のポイント

  • 向き不向きは、性格よりも「働き方との相性」で変わります。
  • 「きつい」と言われる理由は、長い労働時間と、荷待ちや荷役にかかる時間です。国のルール(改善基準告示)は、その上限を決めています。
  • 自分に合うかは、チェックで見当をつけたうえで、会社に具体的に聞いて確かめると安心です。
  • 初任診断は、向き不向きの判定ではなく、入社後の安全面のサポートです。

「きつい」って本当?よく聞く理由を、公的な数字で見てみよう

最初に、「きつい」と言われる理由を見ておきましょう。

労働時間は、全産業より長め

厚生労働省の「はたらきかたススメ」では、トラックドライバーの年間労働時間は、全産業の平均より2割程度長いとされています。荷待ち・荷役などにかかる時間も課題で、以前は1運行あたり約3時間でした。

2025年度の調査では2時間2分に短縮しています。改善は進んでいますが、荷物を待つ時間が仕事の一部になっている点は、知っておきたいところです。

国のルールは「上限」を決めている

トラックドライバーの働き方には、厚生労働省が定める「改善基準告示」というルールがあります。2024年4月から、次のとおり見直されました。

項目内容(2024年4月以降)
1年の拘束時間原則3,300時間以内(労使協定があれば例外で3,400時間以内)
1か月の拘束時間原則284時間以内(例外で310時間以内。年6か月まで)
1日の拘束時間13時間以内が基本。延長しても最大15時間
休息期間継続11時間以上を与えるよう努める。9時間を下回らない
運転時間2日平均で1日9時間以内、2週平均で1週44時間以内
連続運転時間4時間以内。運転の中断は、おおむね10分以上かつ合計30分以上

長距離運送には特例があり、一定の条件を満たす場合に限り、週2回まで、1日の拘束時間を16時間まで、休息期間を継続8時間以上とできます。休息が9時間を下回るときは、運行終了後に継続12時間以上の休息が必要です。

改正前は、年3,516時間、月293時間、休息8時間以上でした。上限は以前より厳しくなっています。

ここで注意してほしいのは、この表の数字は「超えてはいけない上限」だということです。実際の勤務時間そのものではありません。また、「拘束時間」は、労働時間と休憩時間を合わせた時間です。実際の勤務時間は会社や運行ごとに違うので、応募先に確認しましょう。

向き不向きが「性格」より「働き方」で変わるって、どういうこと?

インターネットには「トラックドライバーに向いている人10選」のような性格の一覧がたくさんあります。ただ、同じ「トラックドライバー」でも、働き方によって毎日の暮らしはかなり違います。

国土交通省が所管する働きやすい職場認証制度のサイトの記事(運営は日本海事協会)でも、仕事の内容は長距離輸送、ルート配送、宅配など、所属先によって違うと説明されています。長距離は、一週間程度走り続ける輸送もあり、夜間の走行や車内での仮眠を伴うことがあるとされています。

「地場」「中距離」「長距離」といった呼び方は、一律の決まりがあるわけではなく、会社によって指す範囲が違うことがあります。この記事では区分名を使わず、日帰りか泊まりか、車の大きさ、荷物の積み下ろし、勤務時間の違いごとに、「合いやすい人」の目安を整理します。あくまで考え方の目安なので、実際の運行の中身は応募先で確かめてください。

働き方の軸こんな形ならこんな人は合いやすいかも
日帰りか泊まりか日帰り中心(毎日決まった先を回る仕事など)毎日同じ家に帰り、生活のリズムを一定に保ちたい人
日帰りか泊まりか泊まりを伴う家を空ける日があっても、生活や家族との予定を調整できる人、一人の時間を楽しめる人
車の大きさ小さめの車(2t〜3.5tなど)小回りが求められる場面があっても苦にならない人
車の大きさ大きい車(大型)大きな車をじっくり扱う仕事に興味がある人
荷物の積み下ろし荷役がある体を動かすのが苦にならない人
荷物の積み下ろし荷役が少ない運転と時間管理に集中したい人
勤務時間運行スケジュールで決まる日によって出発時間が変わっても、体調を整えられる人
同じトラックドライバーでも、日帰り中心か泊まりを伴うかで、毎日の暮らしは大きく変わります(イメージ)

家を空ける日の調整が難しい事情がある場合は、日帰り中心の会社を探す方法もあります。

ルート配送のように決まった先を回る仕事は、段取りよく動くのが好きな人や、お客さまとのやり取りが苦にならない人に合いやすいと考えられます。こうした目安は公的な定義ではないので、「ルート配送向き」と決めつけず、応募先の運行内容と照らし合わせてみてください。

車の大きさや免許の話は、別の記事にまとめています。

運転のコツは↓

免許の見方は↓

3tの運転の難しさは↓

これらの記事をご覧ください。

当てはまるかな?5分でできる「向いてる」チェック

次の質問に、Yes・Noで答えてみてください。「Noが多いからダメ」ということではありません。Noがついた点は、応募先の会社に聞いて確かめたいポイントです。

生活リズムについて

  • 朝が早い日や、出発時間が日によって変わる日があっても、体調を整えられそうですか。
  • 帰宅時間が毎日同じとは限らなくても大丈夫ですか。
  • 家に帰れない日(泊まり)があっても、生活を調整できそうですか。

仕事のスタイルについて

  • 一人で作業する時間が長くても、苦にならないほうですか。
  • 時間を意識して、段取りよく動くのは得意ですか。
  • 荷物の積み下ろしなど、体を使う作業があっても大丈夫ですか。
  • 荷物の準備を待つ時間があっても、落ち着いて過ごせますか。

安全と健康について

  • 決められた休憩や休息を、きちんととれそうですか。
  • 運転前の体調確認や、ルールの順守を、毎日続けられそうですか。
  • 定期的な健康診断を、受け続けられそうですか。

Yesが多い項目は、自分に合いやすい働き方のヒントになります。Noが多い項目は、その働き方が自分の暮らしに合うかどうかを、会社に聞いてから判断しましょう。

向いてるか不安?入社後の安全面のサポートも知っておこう

「自分が本当に向いているのか、始める前に分からない」という不安は自然です。運送会社に新しく採用されたドライバーには、安全に働くための診断の仕組みがあります。向き不向きを判定するものではありませんが、自分の運転を見つめ直すきっかけになる場合もあります。

初任診断(NASVA)

自動車事故対策機構(NASVA)の「初任診断」は、運送事業者に新たに採用された運転者が、初めてトラックに乗務する前に受ける診断です。診断の結果をもとに、カウンセラーが指導・助言をします。事業用運転者としての責任の自覚と、事故防止が中心です。

ナスバネットで受ける場合、所要時間は約1時間40分、料金は4,800円(税込)とされています。受診の方法や費用負担は会社によって違う場合があるので、入社前に聞いておくと安心です。

健康管理についての資料も公開されている

国土交通省のウェブサイトには、運転者の健康管理マニュアル、睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策マニュアル、脳疾患・心臓疾患のガイドライン、視野障害対策マニュアル、飲酒運転防止マニュアルが並んでいます。会社に健康管理の取り組みを聞くときの参考になります。

体調や持病が気になるときは、一人で抱えず、医師や応募先の会社に相談してみましょう。

応募前に聞いておくと安心な、会社への質問リスト

向き不向きは、会社の中身を知ることで、ぐっと見えやすくなります。次の項目は、問い合わせや面接で聞いて問題ありません。

働き方について

  • 日帰りが中心か、泊まりを伴う運行があるか
  • 1日の勤務時間の目安と、出発・帰着の時間帯
  • 休日の取り方(休日の日数や、シフトの決まり方)
  • 荷物の積み下ろし(荷役)は誰が行うか、どのくらいあるか
  • 荷待ちの時間はどの程度あるか

始める前のサポートについて

  • 入社後の研修や、同乗指導の有無
  • 担当する車の大きさと、自分の免許で担当できる車か
  • 初任診断や健康診断の受け方

会社選びの目安になる「働きやすい職場認証制度」

国土交通省が所管する、運転者不足への対策の制度です。認証は日本海事協会(ClassNK)が行います。事業者の職場環境改善の取り組みを見えるようにして、求職者が就職先を選びやすくし、事業者の人材確保を後押しすることを目的にしています。認証は一つ星、二つ星、三つ星の3段階で、審査では次の6つの分野が見られます。

  • 法令遵守等
  • 労働時間・休日
  • 心身の健康
  • 安心・安定
  • 多様な人材の確保・育成
  • 自主性・先進性等(二つ星・三つ星のみ)

認証を受けた事業者は、制度の認証事業者検索で探せます。認証がない会社が良くないということではありません。会社選びの参考のひとつとして、気になる会社の名前で検索してみるとよいでしょう。

トーモーロジスティックでは、ドライバーを募集中です

トーモーロジスティック(群馬県伊勢崎市)は、公式サイトでドライバー(正社員)を募集しています。確認日(2026年10月22日)時点の公開情報は次のとおりです。

  • 募集職種:ドライバー(正社員)。車両は2t(新免許対応車両あり)、3t・3.5t、大型。3t・3.5tのエリアは関東一円
  • 未経験者OK。必須の経験・知識・技能は不問。免許は普通・準中型・大型のいずれか
  • 勤務時間:運行スケジュールによる。休日:日・その他
  • 給与:月給27万〜40万円。諸手当・昇給・賞与あり、試用期間あり
  • 社会保険完備、マイカー通勤可、制服貸与
  • 年2回の定期健康診断を実施し、受診状況の管理とアフターフォローを行っています。一部の事務所ではIT点呼を導入しています
  • 産休・育休・介護休暇の取得を推進しています

勤務時間の詳しい目安、休日の日数、研修、荷物の積み下ろしの有無など、上記に載っていない点は、問い合わせのときに確認してください。この記事の質問リストを手元に、気になる点を聞いてみてください。

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▶ トーモーロジスティックの募集要項を見る

▶ 気になることを問い合わせる

まずはここから始めてみよう

トラックドライバーに向いているかどうかは、性格の診断では決まりません。自分の暮らしに合う働き方かどうかで、考えてみてください。

  • 「きつい」と言われる理由は、長い労働時間と荷待ち・荷役。国のルールは上限を決めている
  • 向き不向きは、働き方との相性で変わる。性格の一覧だけで決めない
  • チェックでNoがついた点は、会社に聞いて確かめる
  • 初任診断は、向き不向きの判定ではなく安全面のサポート。働きやすい職場認証制度は、会社選びの参考になる

迷っているなら、まずは募集要項を読み、気になる点を問い合わせてみましょう。聞くことは、自分に合う職場を見つける第一歩です。

出典一覧(確認日:2026年10月22日)

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